スィフロフ城

誰もがアクセスできる城　

もともとバロック式で建てられ、後に今日のネオゴシック式の姿に改築されたスィフロフ城は、フランス出身のロハン公爵家の居城として使用されていました。城は、ロマンチックなフランス式ネオゴシック建築を代表する建物の一つで、その大部分が現在一般公開されています。そのため、城の見学ツアーに訪れる人は、19世紀後半当時、裕福な貴族の田舎の邸宅でどのような生活がなされていたのか、鮮明にイメージすることができます。城内の各部屋には19世紀当時の家具、絵画などの調度品が見られ、また大半の部屋には、美しい彫刻装飾が施されています。
スィフロフ城を訪れる方は、「テクノポリス」展もぜひご覧ください。19～20世紀の発明家にスポットを当てたこの展覧会は、城の旧厩舎で開催されています。また26ヘクタールの面積を擁する城の英国式庭園は、チェコ国内でも指折りの植物コレクションを誇っています。スィフロフ城はまた、著名な音楽家がしばしば滞在した場所としても知られていますが、アントニーン・ドヴォジャークもその一人でした。そのためここでは毎年「ドボジャークのスィフロフ＆トゥルノフ」と題した音楽祭が開催されています。

伝統の市場とハイランドゲームズ　

スィフロフは、北ボヘミアで最も人気の高い観光スポットの一つですが、城内で開催される様々なイベントもその一因となっています。イースター・マーケット、およびクリスマス・マーケットでは、工芸ショー、剣術ショー、人形劇、曲芸、そして鷹匠のショーなどもお楽しみいただけます。また毎年8月末には、城はスコットランド一色に染まります。この日一日、城がハイランドゲームズの会場に早変わりするのです。タータンチェック、キルト、バグパイプ、あるいはウィスキーなどと並んで、スコットランドの重要な文化遺産に挙げられるこの伝統の競技会。スィフロフのハイランドゲームズは、欧州でも最大規模のものに数えられています。

周辺の観光スポット　

スィフロフの南方、プラハに向かう高速道路のすぐそばに位置する、ムラダー・ボレスラフは、すでに100年前から、自動車メーカー、シュコダ・オートの本拠地として機能している町。ここでは是非シュコダ博物館をお訪ねください。またスィフロフから北に行ったところには、ポーランドと国境を接する丘陵、イゼラ山地が広がっています。この山地に属するイェシュチェト山の頂上には、ユニークなテレビ塔とホテルの建物が見られます。貴方もイェシュチェト山頂ホテルで夜を明かしてみませんか？　雲の絨毯にのった気分が味わえます。