チェコ伝統のクリスマス・オーナメント

チェコ伝統のクリスマス・オーナメント

チェコの家庭を飾るデコレーションをご紹介

チェコ伝統のクリスマス・オーナメント
チェコの人々がクリスマスツリーを何でどう飾るのか知りたい…そんな方のために、ここでは同じモチーフで100年以上も作り続けられている飾りから、最新のトレンドまでご紹介いたしましょう。また熟練した職人の技が見学可能な場所も、ご案内いたします。

ガラス製クリスマス・オーナメントは、100年以上前からのヒット商品

東ボヘミアドヴール・クラーロヴェーには、「オズドバ(飾りの意)」という家族経営の会社があります。ここでは過去100年間に渡って、5世代のガラス職人により、口で吹き、手で図柄を描き込むという伝統的手法によるガラスのオーナメント作りが続けられています。生産規模は小さいですが、それだけにデザインの新しいトレンドに柔軟に対応することができます。中でも最もユニークなのが、玉ねぎをモチーフとしたクリスマス用のデコレーションです。これはもともと何世紀も前に中国の磁器を模倣して取り入れられたものですが、現在はチェコ伝統の民俗的モチーフとなっています。またこれよりももっと豪華な飾りが欲しいという方には、インペリアル・イースター・エッグがお勧め。チェコの伝統とモダンそしてラグジュアリー感がマッチしたこのファベルジェ・エッグを飾れば、クリスマスツリーが一層映えること、間違いなしです。今年の冬は、パンデミックの影響で残念ながら工房をお見せすることはできませんが、夏には、この100年間代々継承されてきた伝統のクリスマス・オーナメント製造の様子を、再び皆様にご見学いただけるようになることでしょう。

ガラスパールのオーナメント - 異色のユネスコ遺産 

チェコでは、ガラスパールを膨らませて作った飾りを代々受け継ぎ、これを毎年クリスマスツリーに飾るという家庭も珍しくありません。こうしたガラスパールのクリスマス・オーナメントを、今も昔ながらの手作業で生産しているのが、ガラス作り100年の伝統を誇る、クルコノシェ山地ポニクラーにある家族経営会社・ラウチスです。同社の工房見学ツアーでは、詳細にいたるまで様々な工程を知ることができるほか、さらにワークショップでご自身の作品作りにも挑戦していただけます。最近このユニークで、しかも消滅寸前であったクルコノシェのガラスパール・オーナメント作りの伝統は、ユネスコの世界遺産登録という形で、世界の評価を得ました。そしてこの貴重な伝統を引き継いでいるのが、家族経営会社・ラウチスと、工房の作業を請け負っている村のガラス吹き職人、パールの糸通し職員なのです。ポニクラーは現在、伝統のガラスパール工芸が現在も残されている、世界で唯一の場所となっています。

ロマンチックな方むけのオーナメント 

伝統のガラスのオーナメントは人気ですが、チェコで誰もがこれでツリーを飾っているわけではありません。自然の材料を用いた、ハンドメードのオーナメントを好む人達も非常に多く、例えばジンジャークッキーやその他のスイーツもしばしば飾りに使われています。あるいはトウモロコシの皮で作られた人形飾りも最近人気が高まっています。こうしたロマンチック派向けのナチュラル・オーナメントは、プラハあるいはオロモウツなどといった町の中心部で開催されるアドベント・マーケットでお買い求めいただけます。

大量生産イコール低クオリティではない 

アクセサリー作りの伝統で知られる北ボヘミアの町、ヤブロネツ・ナド・ニソウは、クリスマス・オーナメントのメーカー、オルネックス社の本拠地となっています。ここでは球形、楕円形など様々な形をした、何種類ものモチーフ、絵柄のデコレーションが生産されています。今年のトレンドとしては、上述の玉ねぎのモチーフ以外にも、自然の材料の飾り、透明あるいは白地のガラスに緑、茶、テラコッタ、そしてオレンジで彩色したものが挙げられますが、オルネックス社でも、そのときのトレンドや国際見本市などでの傾向を基に、柔軟に対応しています。

ハンドメードのガラス製クリスマス・オーナメントのメーカーで、チェコ最大のものといえば、東ボヘミアドヴール・クラーロヴェー協同組合DUV。当地のガラス生産共同組合は90年前に設立され、60・70年代のデザインのトレンドを築いたとされる、58年のブリュッセル万国博覧会で金賞を受賞しています。現在その製品の種類は80,000に及んでおり、誰もがそのお好みの飾りに出会えること請け合いです。