プラハ国立美術館の新しい展示とは?

プラハ国立美術館の新しい展示とは?

2019年度の企画展を、一つにまとめて、分かりやすく解説します!

国立美術館の2019年度予定表は、企画展や展覧会、新規展示などで一杯です。何百年にわたって見る者を魅了してきた美術作品や、目新しい作品をご覧になりたい方は、是非ともプラハの国立美術館を訪問ください。決して皆さんを失望させませんよ。

収集品の新しい展示企画

今年、国立美術館は、これまで準備してきた二つの展示を新しく公開します。一つ目はプラハ城 の前にあるシュワルツェンベルグ宮殿において、2019913から公開される予定です。この展示は「偉大な画家達」との名称の下、16世紀から18世紀にかけての古典収蔵品から厳選した最高傑作を楽しんでいただけます。つまり、ハンス・フォン・アーヘン、ペトル・ブランドル、ルーカス・クラナッハ、あるいはピーテル・パウル・ルーベンスなどなど、有名な巨匠の作品を直に鑑賞して頂けます。また、展示の公開と同時に、宮殿の正門も公開され、それぞれの階では、ヨーロッパのルネッサンスからバロック時代までの美術を紹介させて頂きます。二つ目の展示は、国立美術館の本館である見本市宮殿で、1112から公開されます。それは、「1796-1917:最も長い世紀の美術」と名付けられています。この展示は、ナポレオン戦争からモダンの台頭までの西洋社会で一番重視されたテーマを中心的な理念として構成されています。ウジェーヌ・ドラクロワ、ポール・ゴーギャン、パブロ・ピカソ、ヨゼフ・マーネスなど、優秀なロマン主義の風景画家から、歴史の中で刺激を探った画家、モダンなアートの土台を作った画家まで、幅広くご覧頂けます。もちろん、展示では、絵画だけでなく広い文脈における彫刻もご覧頂けます。

ビロード革命から30周年

2019年秋には、チェコスロバキアの共産党政権の崩壊のきっかけとなった、いわゆるビロード革命から30周年を迎えます。 国立美術館では、いくつかのプロジェクトによって、この重要な記念すべき年を祝います。その中で一番重要なものは、見本市宮殿 で行う「ハベルをプラハ城に!」という写真展でしょう。この展示の開会式は、20191113に、閉会式は2020216に開催予定です。反体制デモの写真と共に、当時の日常生活を切り取った写真や社会・政治問題を題材にした、1989年に撮影された写真を展示します。

ザクセンーチェコ:近くて遠い地方

5月24日から9月15日までの間、プラハ城 近くのシュテルンベルグ宮殿では、隣り合っているチェコとドイツのザクセン州との交流を中心とする大規模な展覧会も開催されます。9つの区分に分かれる展示では、芸術と歴史の共存という枠組みの中で、一般人の日常生活のほか、政治エリートらがもたらした歴史的な出来事にも焦点を当てます。この展示には、ルーカス・クラナッハの絵画をはじめ、マンネリズム風の絵画、バロック最盛期の美術、オスカル・ココシュカの絵画、ゴシックやルネッサンス時代の貴重な芸術品まで、チェコで初めてご覧頂ける展示品も数多くあり、十分に鑑賞して頂けると思います。

その他の展示もたっぷり実施します

見本市宮殿では、7月19日から12月1日までの間、チェコで初めてとなるスイスの彫刻家アルベルト・ジャコメッティの回顧展が開催されます。旧市街広場 にあるキンスキー宮殿では、6月28日から10月20日までに、クロード・モネ、エドガー・ドガ、ピエール・オーギュスト・ルノアールあるいはアルフレッド・シスレーの作品を展示する「フランスの印象派」という展示も開催予定です。もちろん、絵画だけでなく、見本市宮殿 の6階では、写真展も企画しています。3月8日から9月8日まで開催する「400ASA:写真」という展示では、アルジュベタ・ユングロヴァー(Alžběta Jungrová)、アントニーン・クラトヒヴィール(Antonín Kratochvíl)、カレル・ツドリーン(Karel Cudlín)やトムキ・ニェメツ(Tomki Němec)などのチェコ人写真家に焦点を当てます。また、ヨセフ・シーマのファンの方は、ブルノ市からプラハ市内のヴァレンシュタイン室内馬場に移ってくる「ハイ・プレーへの道」(Cesta k vysoké hře)という展示が待ち遠しいのではないでしょうか。この展示の展示期間は、4月19日から7月30日までです。さらに、ゴシック式の聖チェコのアネシュカ修道院で行われる「美しいマドンナ展」では、小さなイエス様を抱いて、垂れ下がる法衣を着た聖母の彫刻の美しさとその上品さを紹介します。この500年以上続く優雅な佇まいは、2019年11月22日から2020年4月19日まで鑑賞頂けます。そして、ヴァレンシュタイン室内馬場では、2019年10月から2020年4月まで、「マハラジャの宝物:ジョドプールからのインドの芸術」という大規模な展示も企画しています。博物館や個人収集から借り出した展示品は、ラージャスタン州のほぼ4世紀にわたる芸術を代表します。

無料入場

原則として、国立美術館で開催される常設展示や特別企画展は、全て有料です。ただし、26歳未満の児童・学生の方は、常設展は無料となっています。そして、特に来訪することを考えていない皆さんを引き付けるために、一年を通じて、特定の日や夕方の時間を指定して、入場無料か象徴的な入場料として1コルナだけ頂戴する企画も実施しています。また、例年2月上旬には、国立美術館の開館を記念して(今年は223周年です!)、入場無料の日もございます。さらに、「プラハの博物館の夜」夜間無料開放企画(6月8日)や国際博物館・美術館の日(5月18日)などの無料開放日もございます。どうぞ、事前に国立美術館のホームページでご確認ください。