お母さんとの一日を楽しむ場所

お母さんとの一日を楽しむ場所

もうすぐ母の日。この日にぴったりなお出かけ先をご紹介します!

お母さんとの一日を楽しむ場所
「母の日」は、お母さんと母の愛に日頃の感謝の気持ちを表す日です。「母の日」の日付は世界で統一されているわけではありませんが、様々な国で祝われています。チェコでは5月の第2日曜日で、 2023年は5月14日がその日にあたります。母の日が祝われるようになったのは1923年。チェコ・スロバキア初代大統領、T.G.マサリクの娘、アリツェ・マサリコヴァ―がこの日を世間に広めました。お母さんがあなたと共にいてくれることへの感謝を、是非この機会に伝えてください。例えば、お母さんと一緒にお出かけするのも手です。でも、国内で皆さんが揃って楽しめるような場所はどこでしょうか?そこで、まさに5月の半ばごろに花の開花がピークを迎える、魅力ある場所、公園、庭園などを皆さんにご紹介したいと思います。

プラハ城の庭園

プラハ城 の城内には、いくつかの一般公開されている庭園があり、春の盛りを満喫することができます。北庭園はその歴史的価値が魅力である一方、南庭園からは大変美しい プラハ の眺めを楽しめます。城内最大の庭園は 王の庭園で、 夏の宮殿や球戯場、ライオンの館など、ルネサンス様式やバロック様式の建築物を目にすることができます。プラハ城と王の庭園を分けるようにして存在するのが鹿の谷です。ここは長く修復工事をしていましたが、最近無料で一般公開されはじめました。鹿の谷は、それ自体が静かな散歩に丁度いい場所で、ここから見えるその昔の城壁と城の尖塔は、普段とは違ったたたずまいを見せています。公園だけを楽しむのではなく、町の景色も楽しみたいなら、かつて前庭であった歴史ある庭園や公園が折りなす、南庭園に足を向けてみてください。

プラハの公園とその眺め

春の盛りにする公園での散歩は、いつだって飽きることはありません。 プラハ には、お出かけにぴったりな公園や森が数十か所もあることはご存知ですか?しかも、プラハ市の面積の10%余りを、この緑あふれる場所が占めているときいたら、驚きますよね?中でも特に広さを誇るのが、レトナーストロモフカ、あるいはオボラ・フヴィエズダ(フビェズダ自然保護区)です。レトナー は憩いの場所として人気があります。町の中心にあって、ヴルタヴァ川と街の美しい眺めを臨むことができ、喫茶店やビストロ、典型的チェコパブが目と鼻の先にあるのがその理由です。 ストロモフカ 公園は、新しく池を作るなどリニューアルオープンしており、美しく整えられた公園を楽しむだけでなく、今の時期は水鳥が雛たちを育てている様子を観察することもできます。もちろん修復工事を済ませたレストラン、シュレフトフカで軽食を取ることもできます。では、オボラ・フヴィエズダは?ここは公園というよりも森といったほうが良い場所です。ですから、都会の喧噪に疲れたなら、ここを訪れるのもよいでしょう。

プラハ植物園

 プラハ植物園 は70ヘクタールの広さを誇り、プラハ動物園のすぐ隣にあります。ほんの30年程前に設立されたばかりですが、時と共にすばらしい植物園に成長しています。「成長」の言葉通り、その面積さえも拡大しているのです。今では、気候帯毎に分けられた温室の中を歩くこともできます。また、ワイン畑地中海植物のロックガーデン心落ち着く日本庭園ヒースを訪れたり、あるいは面白い木々や低木を目にすることができます。もしそぞろ歩きに疲れたなら、ベジタリアン・ビストロのボタニツカ―で一休みを。

ククスのハーブ庭園

一風変わった案として、 東ボヘミア にある ククス病院 の、バロック様式のハーブ庭園をお薦めします。18世紀初めに病院が建設される際、ここにハーブ庭園も作られました。この庭園では、いつの時もククス内の薬局で必要な薬草が育てられていましたが、厨房で料理に使う果物や野菜も育てられていました。現在、歴史あるハーブ庭園がほぼ全体的に修復され、様々な種類のハーブや薬草が植えられています。合計で140本あまりの畝に、数十種類のハーブのコレクションとなっています。

ぺルンシュテイン城のヴルフノステンスカー庭園

ぺルンシュテイン城ブルノ から北西の所にあり、特に保存状態が良い、大変知られた名所に属しますが、そのお膝元にある一群のぺルンシュテイン庭園を知る人は少ないのです。これらの庭園は2021年に修復工事を終え、一般公開されました。工事によって、城周辺の庭園は19世紀の頃の姿を取り戻しました。南の坂全体を庭園とし、中国パヴィリオントルコ温泉オベリスクパラソルあるいは滝などの小さな建造物が散在します。これらの修復された建造物は見どころですが、それ以外にも、視覚障害者用のモデルを備え、珍しい庭園芸術作品を紹介する展示もあります。

バラ園の香り立つ美しさ

春の終わりごろからは、薔薇が咲き始めます。場合によっては、もう5月半ば頃から咲き始める事も。もしご家族にバラ好きの方がいらっしゃるならば、とっておきの場所がありますよ。 モラビア で、例えば オロモウツの バラ園に行ってみませんか? 約4ヘクタールのバラ園は、植物園の中にあります。ここにはピクニック広場、迷路、木製の腰かけ、おしゃれな日よけ屋根、あるいはペタンク競技場などが整備されています。もちろん薔薇は欠かせません。ほぼ10000株の薔薇の木やつる薔薇が、合計400種あまり植えられています。

次にご紹介するのは 中央ボヘミア、プラハそばの プルーホニツェ です。園内をその東側の隅にそって歩けば、鑑賞用植物、特にアイリス、薔薇、牡丹、満天星、ワスレグサや蓮などに出会います。ここには純粋なバラ園はありませんが、それでも国内最大の原種・育種の薔薇4000種以上を擁するコレクションを目にすることができるのです!例えばヒストリカル・ローズやつる薔薇、薔薇の木、ミニバラ、あるいは原種バラなどに出会えます。



 プラハ から外へ出ることができなくても、素敵な日が過ごせますので、がっかりすることはありません。 ペトシーン にあり、自由にそぞろ歩きできるプラハ最大のバラ庭園は、モノレールの丘の上の駅を出てすぐのところにあります。ここには数十種類の薔薇、8000株あまりが育てられています。でも、もし咲き乱れる薔薇が見たいなら、6月半ばまで待った方がいいでしょう。日照時間が長くなった頃の夜遅い時間に、酔うほどのかぐわしい花の香りが漂います。陽が落ちるまで園内にいて、空が晴れた日であれば、近くの天体観測所に足を運んでみてください。お母さんとの夜が、忘れられないものになること請け合いです。