プラハでのアドベント(降臨節)の過ごし方

プラハでのアドベント(降臨節)の過ごし方

プラハでクリスマス前の時期を100%楽しむ方法をご紹介!

プラハでのアドベント(降臨節)の過ごし方
クリスマス・マーケット、ベトレーム(キリスト降誕場面を表した模型)、ギャラリー、ホット・ワイン、クッキー、焼き栗などなど・・・クリスマス前にプラハに来られる方は、これら全てを体験することができます。またこの季節には、既に人々の記憶から消え去ってしまったある職業を知ることもできます。どんな職業か、それを以下でご説明いたしましょう。プラハで一生心に残るアドベントを、貴方も是非ご体験ください。

一風変わったクリスマス・マーケット 

今年は伝統から脱却して、少し違ったクリスマス・マーケットを体験したいという方には、暖炉の火がまたたくユニークな空間、マニフェスト・フロレンツがお勧め。新たなストリート・フード・コンセプトとして知られるこのマーケットでは冬、アドベント・バージョンもお届けしています。11月24日から大晦日までの期間、レストラン、デザイン・ブランド、暖房完備のイグルー、ストーブ、暖炉を擁したこの空間では、冬の市場、クリスマス・マーケットの知られざる魅力を存分にお楽しみいただけます。プラハ中心部で開催される、デザイナーズ・グッズや工芸品がお好きな方にも、上質のグルメ体験をなさいたい方にもイチ押しの、ニュースタイルのクリスマス・マーケット。フロレンツのみならず、更に品数が豊富な姉妹店・スミーホフのアンジェル屋内マーケットも必見です。

12月4、5日の週末にプラハにご滞在される方は、ホレショヴィツェのプラハ市場に是非お立ち寄りください。第13ホールで「冬のレマーケット オーネスト・ブランド市」が開催されます。クリスマスの雰囲気たっぷりの会場では、クリスマス・プレゼントの買い物ができるのはもちろんのこと、チェコ、スロヴァキアのファッション・デザイナー、ナチュラル化粧品やチョコレートのデザイナー、生産者に直接会うこともできます。またアドベントの第3週末(2021年12月11、12日)には、国内最大のオリジナル・アートワーク展示販売会、冬のデザイン・マーケットがオープンエアで開催されます。会場はプラハ・ホレショヴィツェ地区の見本市会場広場です。

アドベントを美術館で 

国立美術館は、アドベントの時期開催に向けて2つの展覧会を準備中です。どちらもクリスマスに直接関係するわけではありませんが、この時期見学する価値は十分にあります。その1つは、シュテルンベルク宮殿で開催される「模写?模写!」と題するもので、ここでは中世の絵画、彫刻、スケッチの模写作品が紹介されます。特に17世紀のオランダ巨匠画家、あるいは19世紀から20世紀初頭にかけて活躍した著名なチェコ人画家のスタイルを模した作品は圧巻です。2つ目の展覧会は、ヴァルドシュテイン乗馬場で開催される「間近で見る仏陀」です。プラハ国立美術館がチェコで初めて、仏教の歴史をその創始期から紹介するこの展示会は、チューリッヒのリートベルク美術館との協力により実現するものです。ここでは両美術館収蔵のコレクションの中から、紀元2世紀から20世紀の間に創られた、それぞれの時代を代表する彫刻、絵画などの仏教作品を厳選してお届けいたします。

ベトレーム作りの伝統 

ベトレームは、ベツレヘムの馬小屋におけるキリストの誕生シーンを表す模型です。その歴史は古く、人々にクリスマスの物語を理解させるため、すでに中世の時代から作られていました。今日ベトレームは、毎年クリスマスイブに、教会あるいは家庭に飾られるのが風習となっています。プラハ市内では例えば聖ヴィート教会、あるいは旧市街広場のティーン教会などで見ることができます。またフヴェズダの自然動物保護区近くのビーラー・ホラに位置する勝利の聖母マリア教会や、デイヴィツェ地区の聖マチェイ教会では、特に歴史的に価値の高い、ユニークなベトレームをご覧いただけます。



更にカレル橋博物館では、ベトレーム展覧会(2021年11月27日~2022年2月2日)が開催されます。ここには等身大のわら人形を用いたベトレームや、チェコ・ギネスブックに記録されたヴルタヴァ川の魚のベトレーム、とうもろこしの皮で作ったベトレームなどが展示されています。

プラハ旧市街ベトレーム礼拝堂では、恒例のアドベント展覧会が開催されます。今年は「いにしえの技」と題した展示が、2021年11月27日から2022年1月3日まで行われます。ここでは昔ながらの工房における工芸家のライブ・パフォーマンス、あるいは伝統的なクリスマスの装飾やベトレームがご覧いただけます。

「点消方」とはどんな職業か、ご存知ですか? 

クリスマス前のこの時期、12月23日までの間、カレル橋では、点消方が登場するのが恒例となっています。これは、長い棒を用いて、ガス灯に明かりをともす人を指します。カレル橋と聖十字広場には46のガス灯がありますが、毎年アドベントの時期に、これらのランプを灯す、昔の制服を身にまとった旧プラハの点消方の仕事ぶりを見学することができるのです。点灯は常に16時頃から、旧市街側より開始されますので、どうぞお見逃しなく!

プラハで楽しむウィンター・スポーツ 

冬のプラハは、スケート・リンク上のウィンター・スポーツにも最適な場所。市内にはこうしたスケート・リンクがいくつか設置されますが、中でも最大のリンクが登場するのがレトナーです。またヴルタヴァ川のそば、ナ・フランチシュクと呼ばれる地域に立つアネシュカ修道院のすぐ近くでもスケートが可能となります。しかしプラハで最も人気の高いリンクと言えば、やはりオヴォツニー・トゥルフエステート劇場裏に設置されるものでしょう。ここでは12月、1月の2ヵ月間まるまるスケートをお楽しみいただけます。