大晦日はチェコのシャンパンで
今年も年末が近づいてきました。大晦日のパーティーには、シャンパンがつきもの。そこでここでは、プラハ、あるいはチェコ国内の他の場所で大晦日を迎えると方のために、ボヘミア、モラヴィア産スパークリング・ワインを厳選してご紹介いたしましょう。

ボヘミア・セクト:プルゼニュ近郊で生まれたスパークリング・ワインの王様

チェコで最も有名で、最も人気のあるスパークリング・ワインは、ビールのメッカであるプルゼニュの近郊、スタリー・プルゼネツで造られているボヘミア・セクトで、チェコ国内のほぼ全ての店舗、レストランでご注文、お買い求めいただけます。

ご存じでしたか? 

  • グラス1杯分のボヘミア・セクトには、150万もの細かい泡が含まれています。

  • シャンパンに使用されるプラスチックのコルクは、チェコで発明されました。

  • ボヘミア・セクトの本社ビルの前には巨大なコルクが立っていますが、これはフォトスポットとして人気を呼んでいます。

  • 2021年のクリスマス、大晦日の時期における国内売上本数は500万本超を記録しました。

  • 第二次世界大戦末期におけるプルゼニュ解放の際には、アメリカ兵と市民がボヘミア・セクト約37,000本を開けて祝ったそうです。

ヒント 

ボヘミア・セクト工場見学では、このスパークリング・ワインの製造の秘密が明かされます。また19世紀の地下室もご見学いただけますし、もちろん出来立てのシャンパンもご賞味いただけます。ここでは18種類ものスパークリング・ワインが製造されていますが、ご見学の際には、経験豊富なソムリエが、その香りと味を見分ける方法も伝授してくれます。工場見学は予約制ですので、事前のご予約をどうぞお忘れなく。   

南モラヴィア:

南モラヴィアは、チェコ最大のワイン生産地。日を浴びて黄金色に輝くこの地の葡萄園、そして絵に描いたようなワインケラーが、貴方を文字通り魅了すること間違いなしです。当地のワイナリーでは、様々なクラシカルなワインのほか、近年人気が高まりつつあるスパークリング・ワイン、シャンパンも造られています。例えばズノヴィーン・ワイナリーは、スパークリング・ワイン造りに、瓶の中で熟成させる伝統的なメソッドを採用していることで知られています。またビオ・ワイン生産で数々の世界的評価も得ているヴィンセレクト・ミフロフスキーは、最高級のクオリティを保証するブランドとなっています。一方チェイコヴィツェのテンプラーシュスケー・スクレピ(テンプル騎士団のワインケラーの意)では、既に長いことクラシック、そしてシャルマンと呼ばれるメソッドでシャンパンが製造されています。

チェコワインの世界に触れてみてください

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