スラフコフと平和記念碑

スラフコフと平和記念碑

スラフコフにナポレオンの足跡をたどる

チェコ共和国にはヨーロッパの歴史の流れに重要な影響を与えた場所が多くあります。なかでも見逃せないのがモラヴィア地方の主都ブルノ近郊にあるスラフコフ(ドイツ語で「アウステルリッツ」)です。スラフコフにはバロック様式の壮麗な城館と美しい城館庭園だけでなく、史上最も有名な戦いが繰り広げられた場所もあります。時間の流れに逆らって1805年12月、スラフコフの地で血まみれの戦いに参加した3人の皇帝の息詰まる物語に迫ってみてください。

スラフコフ城見学ツアーではちょっとしたサプライズを期待できます。芸術の薫り漂う装飾が施された豪華な広間をめぐり、バロック絵画の貴重なコレクションを観賞したり、「楕円の間」では優れた音響効果を体験することができます。「楕円の間」は上級政治交渉の際に個々の話者のグループが何について話しているかが周囲には聞こえないように特別に設計されているのです。ナポレオンが勝利を収めた後フランスとオーストリアが平和条約を結んだのがこの広間でした。

有名な三帝会戦について詳しくお知りになりたい方は、フランスがロシアとオーストリアとの決戦に勝利した場所、プラツキー丘陵にある平和記念碑に足をお運びください。平和記念碑の内部礼拝堂でも特殊な音響効果を体験することができます。近辺にはインタラクティブ博物館があり、見学中はナポレオン皇帝最大の勝利として歴史に刻まれた戦闘の真っ只中にいるような錯覚に陥ります。