ブベネチの旧浄水場

ブベネチの旧浄水場

プラハの技術的文化財、映画制作者たちもここからインスピレーションを得ています。

プラハ‐ブベネチの旧浄水場は建築、技術、水管理史にとって重要な資料となっています。建設されたのは1901-1906年。プラハのほぼ全ての汚水処理に1967年まで利用されていました。蒸気機械室には今日、20世紀初頭に導入し現在も機能する機械をみることができます。下水道のプロジェクトや浄水場の技術的パラメーターの案はイギリス出身のサー・ウィリアム・ヘーレン・リンドレイが作成しました。彼の作品は2010年に文化財指定されています。
来場者たちの頭よりも高い貯水タンクのあるメインホールの中は、まるでジュール・ベルヌの小説に出てきそうです。SFの中のような環境を、チェコや国外の映画制作者たちが利用しています。例えばトム・クルーズ主演で大成功したアクション映画、ミッション・イン・ポッシブルもここで撮影を行い、トム・クルーズも興味をもって構内見学したそうです。

プラハ・ブベネチの浄水場はヨーロッパ産業文化財のリストにも載っています。同リストには、プルゼニュスキー・プラズドロイ醸造所・博物館プルゼニュに他ありません)、オストラヴァミハル炭鉱なども名を連ねています。

浄水場のあるブベネチ地区は、プラハのヴルタヴァ川左岸にあります。この地区にはまた、皇帝島ストロモフカあるいは展示会場などもあります。

いつ行く?

歴史的な浄水場構内は通年一般公開されています。ガイドが構内を案内し、複数の世界主要言語で書かれた資料も準備されています。5人以上の団体であれば英語ガイドも予約可能です。当時の写真やプロジェクト・ドキュメントの閲覧などが説明を補足します。見学の一部には、1943年の浄水場運行に関するフィルム・ドキュメントもあります。

構内を頻繁に映画制作者が賃貸している関係で一般の入場が不可能な場合もありますので、浄水場のウェブサイトで確認してください。