チェスキー・クルムロフ

チェスキー・クルムロフ

珠玉の世界遺産~チェスキー・クルムロフ

チェスキー・クルムロフの町に到着してまず目を引くのが、美しいルネサンス様式の町並みの上にそびえ立つ城館の壮大な景観です。チェスキー・クルムロフの歴史地区を散策し、中世の面影を残す独特の町並みの魅力に触れれば、この町がユネスコの世界遺産に登録されている所以がすぐにわかります。

チェスキー・クルムロフ城の城門を抜けるとすぐに壮麗な建物と広々とした中庭の別世界が広がります。城内の堀に飼育されているのが町のシンボル的存在の熊です。ご希望の見学ツアーを選択なさって往時の貴族の生活に触れてみてください。絢爛豪華な仮面舞踏会の間や世界で最も良い保存状態を誇るバロック劇場もご見学になれます。

庭園群と街並みの情趣あふれる景観

城の塔に上らずにチェスキー・クルムロフ城を全部見学したとは言えません。この塔の上からは景観に優れた旧市街を望む最高の眺めを堪能することができるのです。城館見学ツアーの一環として当地に数ある広大な庭園を散策することができます。城館の庭園の一角には観客席ごと動く回り舞台を備えた独特な劇場があり、ここで頻繁に文化行事が催されています。メルヘンティックなこの町にご滞在中には、このような優雅な環境で、ウィリアム・シェイクスピアやジュゼッペ・ヴェルディなど世界的に有名な劇作家や作曲家が書いた演劇やオペラ、あるいはバレエをぜひご鑑賞ください。

中世の美が奏でる完璧なハーモニー

城館から小さな橋で結ばれているヴルタヴァ川の対岸には旧市街が形成されており、中世の町人住宅や居酒屋などの歴史的建築物が並んでいます。見どころとして忘れてはならいのがロジュンベルク家の墓がある聖ヴィート教会です。夕方には城館の上宮と宮殿劇場を結ぶ5階建ての橋がライトアップされます。夕刻に市街地をご散策の折はこの極上の眺めをご堪能ください。

散策が最上の策

チェスキー・クルムロフ歴史地区の景観美を味わうための最良の方法は、情趣の漂う街路をめぐり歩いて、古い歴史のある町人住宅の色彩豊かな外壁装飾を観察したり、長い伝統のあるお店に入ってみたり、数ある文化行事を見物に行くことです。そのように街を散策しているとロジュンベルク家がここチェスキー・クルムロフを居城とした理由もわかるはずです。ロジュンベルク一族はボヘミア王国において最も富裕な貴族であり、ボヘミア地方の南部を徐々に支配下に置き、領地一帯にイタリア・ルネサンス様式で都市や邸宅を次々と建設し、地域全体の発展にも貢献しました。