ムハ・ルート

ムハ・ルート

光と影の妙手ゆかりの地4ヵ所 

アルフォンス・ムハ(ミュシャ)は、ヨーロッパのアールヌーボーを代表する画家で、特に光と影の妙手として知られています。息をのむような美しい絵、ポスターを描いたほか、宝石、壁紙、そしてチョコレートの箱などのデザインも手掛けました。その生地、南モラヴィアには、ムハゆかりの場所を結ぶ「ムハ・ルート」と呼ばれるものがあります。
うち最も有名なスポットは、アルフォンス・ムハの一大傑作「スラヴ叙事詩」が展示されているモラフスキー・クルムロフ城です。スラヴ叙事詩は、古代から20世紀初頭に至るまでのスラヴ民族の歴史を20枚の大型キャンバスに表現した、ユニークな一連の作品で、実に18年もの歳月をかけて完成されています。ムハはこの作品を決して売ろうとはせず、代わりにプラハ市に寄与したのでした。



 またアルフォンス・ムハの生地、ブルノ近郊の町・イヴァンチツェにも是非足を運んでみてください。町の広場では、「ムハ・ルート」中4ヵ所のスポットの中でも最も数の多い展示物をご覧いただけます。



「ムハ・ルート」3番目のスポットは、ムハが2年間過ごした南モラヴィア・ワイン地帯の中心地、ミクロフです。当地のホテル・タンズベルクは、ムハが好んで通い、コーヒー、ワインを嗜んだ場所として知られています。是非貴方もチェックしてみてください。



最後に挙げる場所は、フルショヴァニ・ナド・イェヴィショフコウ市庁舎です。この建物には、ムハの美しい壁画が施されています。.



アルフォンス・ミュシャ展」: ベル・エポック・パリのアール・ヌーヴォーの代名詞となったミュシャのグラフィック・スタイルの最も特徴的な構成要素の一つである花をモチーフにした作品に焦点を当てた「Floral Worlds」(2023年11月5日~10月31日)です。展覧会は、南モラヴィアのイヴァンチツェ、フルショヴァニ・ナッド・ジェヴィショフコウ、モラフスキー・クルムロフの3会場で開催されます。