チェコの晩夏は、ビール・ツーリズムの季節!

チェコの晩夏は、ビール・ツーリズムの季節!

夏も終わりになるとチェコの人たちは太陽の光をグラスに注ぎます。チェコビールのお祭りです。

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チェコは夏とビールで別れを告げます。秋の始まりといえば、チェコ国民の「飲むパン」なのです。

チェコの人々は9月末に自国のパトロン聖ヴァーツラフを祝います。その前に、もう一つ祝うものがあります。地元文化の象徴―チェコビールです。このチェコの黄金の飲み物は切っても切れないグルメの一つなので、どこに行っても必ずビールのお祭りに参加している居酒屋やレストランに遭遇します。ここではグルメ料理、ビールのおすすめ料理を味わうことができ、ビール醸造者のチーフとの交わりやその他多彩な企画もお楽しみいただけます。チェコのいわゆる「飲むパン」のお祭りは10月3日まで開催され、プルズニュのピルスナー・フェスティバルは、チェコビールデーの一番の目玉と言えるでしょう。

プルゼニュとプラハ―ビール二大都市

 ビールの旅と言えば、当然どこよりもまず足を向けるべき場所は、チェコのビール中心地としてあまりに有名なピルゼニュ そしてプラハです。どちらの町でもビール・ファンは、この黄金の恵みに関する知識を高めつつ、その試飲が楽しめます。ここでは、ピルゼン・プラズドロイ そしてプラハのスタロプラメンという大ビール工場、そしてビール博物館も見学することができます。後者の代表としては、ピルゼン・ビール博物館、そしてプラハでは旧市街ビール博物館、あるいはピヴォヴァルスキー・ドゥーム(ビール醸造の家)などが挙げられます。またチェコ人の言うところの「飲むパン」そのものを提供する場所として、何百件ものビアホールが存在することは、勿論言うまでもありません.

ビールに関連して、最近その存在がクローズアップされてきたものの中に、ミニ醸造所があります。例えばブジェヴノフ修道院内には、聖ヴォイチェフのブジェヴノフ修道院ビール醸造所があり、修道院見学のついでに、醸造所付きショップ、あるいは広大な修道院内ビアホールで、高級ブラック・チョコレートの風味が特徴のロシアン・インペリアル・スタウト(21%)など、当修道院特産ビールをご賞味いただけます。一方プラハ15区に新たに設立されたホスチヴァシュ・ビール醸造所では、熱処理・濾過処理を経ないビールが売り物。サイクリスト向けの「8度ビール」から、レモンと花の香りのリフレッシュ感が特徴の「15度ビール」まで、数々のユニークなビールを提供しています。

ミニ醸造所見学

チェコ・ビールの旅では、当然ながら、プラハ、プルゼニュ以外にも訪れるべきところは多々あります。例えばチェスケー・ブジョヨヴィツェブドヴァルや、ノショヴィツェのラデガスト、クルショヴィツェ醸造所、ナーホトのプリマートル、ブルノスタロブルノなどの大・中のビール醸造所はもちろん、大半が家族経営のミニ醸造所も一見に値します。後者の代表例としては、ムニェルニークノイマン醸造所シュマヴァ山地コウト醸造所ヒシェ城内醸造所インドジフーフ・フラデツチェルニー・オレル醸造所、あるいは「スラフコフスケー・ビーレー(スラフコフの白ビールの意)」と呼ばれる、バナナや丁子の香りがする12度の小麦ビールで知られるスラフコフ醸造所などが挙げられます。

ビール・ロードの旅

ビール醸造所は、いわゆる「ビール・ロード」徒歩ツアーのスタート地点、ゴール地点、あるいは中継点としても最適の場所です。例えば、チェコ最高峰を擁するクルコノシェ山脈のハイキングは、ヴルフラビー、フリーソヴィ・ボウディ、ルチニー・ボウダを結ぶクルコノシェ・ビール・ロードにおけるビール堪能と合わせて楽しむことができます。この長さ22 kmの道なりには、4つのビール醸造所があり、それぞれがオリジナル・ビールを提供しているのです。同様の体験は、クルコノシェに負けず劣らず美しいベスキディ山地でもすることができます。ここでは、メルヘンチックな農村や、山間の町の雰囲気たっぷりのレストラン、史跡や自然の名所、そして何よりもベスキディ・ビール・ロードにより結ばれている8つのビール醸造所が、ポイントとなっています。

ヴィソチナ地方、特にその中心都市イフラヴァヘ行かれる方は、当地のビール醸造学習路なるものにご注目ください。ここでは路上に点在する12の掲示板により、この王侯都市、そして町のビール醸造の歴史を、歩きながら学ぶことができます。一方詩人ペトル・ベズルチのビール・ロードは、ブルノ郊外からチェルナー・ホラのビール醸造所前までの、行程28 kmのコースで、特にサイクリングに適しています。

ビール・フェスティバルを楽しむ

チェコ中のほぼすべてのビール工場でお祭りが開催されます。最も賑わう一つが、主にホップの町として有名なジャテツのドチェスナーです。チェコの西部地域がビールの生産地として有名なのは言うまでもありませんが、まさにここにチェコビールの主要都市が見られるのは偶然ではありません。南の方には今年で120周年を迎えるチェスケー・ブディェヨヴィツェとそのブドヴァルが見られます。

東は、 2015年ヨーロッパ文化の首都、プルゼニュです。プルゼニュのビール工場のお祭りは、10月3日から5日の週末にわたって開催されます。プルゼニュスキー・プラズドロイの敷地には、2つの会場が用意され、ここで12のバンドが入れ替わりに演奏します。観光客もビール工場醸造の職人技のデモンストレーションと美食を交互にお楽しみいただけます。両者とも莫大な人気で、昨年フェスティバル来訪者は4万5千人でした。

9月になるとビール祭りは、ビールというより昔からワインで有名な東の地域に移動します。オストラヴァの城館ザーブジェフでは、聖ヴァーツラフの祝日とビールのお祭りを関連付て、音楽、歴史にまつわるショーやミニビール工場の試飲見学など盛りだくさんの長い週末になります。お祭りは9月27日と28日に開催されます。