ヴェレフラット修道院

ヴェレフラット修道院

モラヴィアのベツレヘムでスラブ民族の正教信仰に触れる

ヴェレフラット修道院と、わけてもバシリカのヴェレフラット聖堂は、チェコ共和国の宗教界の支柱とされています。ヨーロッパのこの地方におけるキリスト教の千年の歴史はこの地で始まりました。毎年この地では国民巡礼が行われ数万人の巡礼者が参加します。2018年はスラヴの亜使徒の聖キリルと聖メトディウスの到来後1155年に当たります。

ヴェレフラット修道院は13世紀にフジビ高地の麓に建造されました。修道院は1681年に火災に遭い、その後バロック様式で再建され現在の外観を獲得しました。修道院の敷地内で最も重要な部分は、チェコ共和国で最も重要な巡礼教会である聖キリルと聖メトディウスおよび聖母マリア被昇天教会(バシリカ)です。ヴェレフラットのバシリカは1990年に教皇ヨハネ・パウロ2世の訪問先にもなりました。

モラヴィア王国の聖人

ヴェレフラットは毎年7月、聖キリルと聖メトディウスの祝日に合わせて開催される国民巡礼の会場になります。モラヴィア王国の第2代君主ロスチスラフの要請をうけ863年にテッサロニキから到来した兄弟は、後に聖人として列聖されています。二人はキリスト教の普及という使命を果たすため、典礼にスラヴ語を採用し、コンスタンチン(キリル)は独自の文字を作り出しました。そのようにして二人の宣教師はヨーロッパのこの地の教育の発展に大きな役割を果たしました。

巡礼地の独特の雰囲気

東モラヴィア地方では全域でキリスト教の伝統が息づいています。沿道の十字架、十字架の道、スヴァティー・ホスティーンをはじめとする聖堂など、巡礼者は行く先々で先人の宗教生活の痕跡を見つけることができます。信者は国内各地から東部モラヴィア巡礼路を通って数十キロメートルから数百キロメートルもの道のりを巡礼します。巡礼の旅は、ヴェレフラットのバシリカで祈りを捧げて、威厳に満ちたフィナーレを迎えます。

周辺の観光地

ヴェレフラットからはブフロヴィツェ城に行くことができます。ハイキングコースを進みながら東モラヴィア地方全体の見事な景色を満喫することができます。ブフロヴィツェ城はバロック様式の貴族の城館で、重要性においては国境をはるかに越えています。ブフロヴィツェ城の近郊の丘の上には、13世紀以来戦略的な要塞であったロマンに満ちたブフロフ城の姿を目にすることができます。

中央ヨーロッパにおけるキリスト教の発祥の地にぜひお越しください。

住所

Římskokatolická farnost, Stojanovo nádvoří 206, 687 06 Velehrad