チェコ国内の交通

チェコ国内の交通

チェコ国内の交通
公共交通機関、タクシー、高速道路、制限速度他、チェコ国内の交通に関する様々な情報です。

下記に車でご旅行の際の基本規則、公共交通機関の情報、チェコ最大の空港と市内を結ぶ交通について、更にチェコ国内上空でドローンを飛ばす際の規則などについてもご紹介します。


チェコ国内での車移動-基本情報

  • チェコ共和国では車は右側走行です。
  • 走行中の車は、通年でどの時間であってもヘッドライトを付ける必要があります
  • 車の運転前の飲酒は例外なく禁止されていますー ドライバーが確実に無飲酒の状態でハンドルを握っていることを証明させるために、警察は呼気検査を行うことができます。
  • ドライバーは、運転中にハンズフリーを利用する以外の方法でスマートフォンや携帯電話などの端末を利用することは禁止されています。
  • 体重が36キロ未満、身長が150センチ未満の子供を車に乗せる場合、チャイルドシートを利用する必要があります。
  • チェコ共和国では11月1日から3月31日までの間、冬タイヤを装着することが義務付けられています。法律では条件が許す限り夏用タイヤの使用が許可されていますが、特に冬の時期は天候が変わりやすいため、問題が発生したり、事故が起きるのを防ぐためにタイヤを変えておきましょう。
  • ドライバーは運転免許証、身分証明書、自動車の安全に関する書類(車検証、自動車保険の加入を示すグリーンカード)を携帯する必要があります。
 

走行速度

  • 住宅地 :町や村での最高速度は50km/h (30mph) と定められています。常に歩行者が優先されます。例外的に、トラムの走行は車も歩行者も妨げてはなりません。
  • 町や村の外では、最高速度が90km/ h(55mph) となっています。
  • 住宅地のないところにある高速道路の制限速度は130km/ h、町・村の中の高速道路の最高速度は80km/ hです。
 

高速道路料金

重量3.5トンまでの自動車は、例えば高速道路のように料金を課せられる道路を走行する場合、高速道路ステッカー(Vignette)が必要です。 これはドライバーが適切な交通料金を支払ったことを示す書類です。



高速道路料金を課さない/ 高速道路料金・料金徴収ゲートでの課金なし

チェコでは2021年1月1日より高速道路印紙制度が変更となり、それまで車のフロントガラスに貼り付けていた紙のクーポンに代わり、電子印紙が使用されるようになりました。印紙は公式ウェブサイトeDalnice.cz(同サイトは5ヵ国対応)、あるいはこれまで同様ガソリンスタンド郵便局、および特に国境付近のキオスクなどで販売されています。eDalnice.czには、有料区間を示したチェコ国内高速道路マップも掲載されています。
  • 1日間有効:200コルナ(約1,250円)
  • 10日間有効:270コルナ(約1,690円)
  • 1ヶ月有効:430コルナ(約2,700円)
  • 12ヶ月有効:2300コルナ(約14,400円

3.5トン以上の重量の車両は、チェコ国内での通行料金支払いのために、料金徴収ゲートとの通信する特別な設備を搭載しなくてはなりません(注:日本のETCのような設備)。これに関する情報や、キャラバン、キャンピングカーでの国内旅行時の規則などは、 こちらでご確認ください。
 

事故

事故で誰かが負傷または死亡した場合、第三者による加害で事故が発生した場合、あるいは事故当事者のいずれかにおける損害の額が100,000コルナを超える場合には、ドライバーはチェコ共和国警察に通報する義務があります。もしも上記の1つも該当せず、加害者が誰であるかドライバー間で認識が一致した場合には、警察を呼ぶ必要はありません。しかしその場合にもいわゆる欧州交通事故記録書を作成することをお勧めします。

道路交通に関する原則(英語)は、こちらからダウンロードできます。
 

タクシー

タクシーでの1キロメートル乗車に対する平均運賃は20コルナ(約100円)です。最終的な請求金額は都市や利用するタクシーによって異なりますが、通常、最も運賃が高いのはプラハです。中心街から空港へ向かう場合の平均運賃は500コルナ(約2,500円) から700コルナ(約3,500円)です。

悪質タクシー業者はどこにでも居ます。チェコ国内のその数は幸い減少する傾向にありますが、悪質業者を避けるために路上でタクシーをつかまえず、タクシー会社へ電話してタクシーを呼んでください。はっきりとタクシーであることがわかる車両を利用し、乗車前に目的地までの運賃を尋ね、高いと感じたら乗車しないようにしてください。
 


チェコ国内の列車・バス利用



チェコは欧州でも最も鉄道網が密で、バス運送のネットワークがよく組まれた国の一つです。どちらの移動手段も信頼できるものです。チェコ国内の鉄道・バス便の総合検索システムについてはこちらをご覧ください。
 

プラハ

プラハ市内はトラム、バス、メトロ、船、さらにはケーブルカーも利用できます。プラハ市内の交通機関に関する時刻表、乗換案内、その他の情報はこちらをご覧ください。

発達した市内交通システムがあるのは他の大型都市も同様です。例えば ブルノ (こちら)、オストラヴァ (こちら)、プルゼニュ (こちら)、リベレツ (こちら)、他です。車両の近代化に伴い、バリアフリーの公共交通機関が増えています。 時刻表では、エレベーターや特別な経路がある駅の情報なども確認することができます。



プラハ公共交通機関

プラハで公共交通機関を利用するには、次のいずれかのオプションから選択してチケットを購入する必要があります。

大人用基本運賃は40コルナ(約200円)です。もしプラハに1日滞在するのであれば、120コルナ(約600円) の1日券を利用するのが便利です。週末をプラハで過ごすのであれば、330コルナの(約1,650円)の3日券がお得です。

乗車券は、打刻した時間から有効になります。打刻期はメトロ、トラム、バスの中にあります。打刻は利用開始時に1度行えば十分です。打刻をしなかった場合や切符を使用せずに公共交通機関を利用していることが発覚した場合、最高1,500コルナ(約7,500円) の罰金が課せられます。

プラハ・ビジター・パス


プラハや他の町での空港利用



チェコ共和国最大の空港はプラハのヴァーツラフ・ハヴェル空港です。もとはルジニェ空港といいましたが、2012年にかつてのチェコ大統領の名前を冠するようになりました。公式ウェブサイトはこちらです

ヴァーツラフ・ハヴェル空港はプラハ郊外にありますが、中心街へのアクセスは大変良いです。プラハ中心街にある中央駅へは、AE(エアポートエクスプレス)便が空港から30分で結んでいます。運賃は公共交通機関とは別に組まれており、乗車時に運転手から乗車券を購入します。

また、空港からさまざまな地下鉄駅、特に 100 番、191 番、59 番線へ向かう定期バスも多数あります。 100 番線はズリチン停留所まで運行しており、そこで地下鉄 B 線 (黄色の線) に接続して、 市内中心部に到着します。 191 号線のバスは Na Knížecí 停留所との間で運行しており、この停留所には地下鉄 B 号線 (Anděl 駅) もあります。 新しいトロリーバス ライン 59 は、地下鉄 A 号線 (緑色のライン) にアクセスできるナドラジー ヴェレスラヴィン停留所との間で運行しています。 119 番バスの代わりになります。詳細は こちらでご確認ください。空港から/空港への交通は、個人運送業者のサービスを利用することもできます。

チェコ共和国内の他の国際空港は、ブルノ公式サイト)、オストラヴァ (公式サイト)、カルロヴィ・ヴァリ公式サイト)そしてパルドビツェ (公式サイト)にあります。空港の公式サイトでは、公共交通機関、駐車場についての情報を検索できます。

 

チェコ国内でのドローン使用方法

チェコ国内でのドローン飛行規則

ドローンの人気は高まる一方で、旅行先で俯瞰による気の利いたショットを取ることのできる機会を多くの人が好んで利用するようになっています。チェコにはドローンの飛行の規制があります。ドローン飛行を計画する前に、こちらを必ずお読みください。

ドローンの利用目的が個人的、商業的のいずれであるにせよ、国内では飛行禁止区域を絶対に避けなくてはなりません。飛行禁止区域に関しては次のウェブサイトを参照してください: http://aisview.rlp.cz/  

必要な許可(詳細は下記に記載)を取得せず無人飛行機を高速道路や一般道の上に飛ばすことはできず、また所有者の許可無く個人所有の土地の上を飛行させることも出来ません。さらに、ドローンの撮影する映像上に映ることになる人からも、合意を得る必要があります。

 

許可、保険、違反時の罰金

商業目的でのドローンの利用は、追加の規制が適用されます。また、民間航空局の発行する許可を取得する必要があります。詳しくはこちらのウェブサイトをご確認ください。チェコの領域内でドローンを飛行させる場合の条件については民間航空局で全て確認されることをお勧めします。

【まとめ】
ドローン飛行を行いたいと思う者は、飛行許可 (povolení k létání)航空作業許可(povolení k leteckým pracím)、場合によっては個人使用にむけた航空活動実施許可(povolení k provozování leteckých činností pro vlastní potřebu) を取得することが必要です。

また保険も必ず加入してください。もしドローンが落下した場合には、人に危害を加えたり他者の所有物に損害を与える可能性もあります。

必要な許可証の発行には26,000コルナがかかります(約14万円)。
チェコ領内での非合法なドローン利用に課せられる罰金は、5,000,000コルナ (約2,700万円)にまでいたる場合もありえます。更に、非合法事業他の罪状によって刑罰が科される恐れもあります。
 

セグウェイでの交通



2016年8月中旬以降、プラハ中心部および市内の他の一部で、歩道、歩行者ゾーン、および道路でのセグウェイの使用が禁止されています。 この措置は、プラハの住民や評議員からの多数の苦情を受けて適用されました。

以下のエリアで禁止されています:

  • プラハの中心部全体(プラハ1区)
  • Náměstí Mír(ナームニェスティー・ミール)に近いVinohrady(ヴィノフラディ)の一部(プラハ 2区)、Slavíkova(スラヴィーコヴァ)、Korunní(コルンニー)、Jana Želivského(ヤナ・ジェリフスケーホ)通り(プラハ3区)
  • Jižní Spojka(イイジュニー・スポイカ)、Spořilov(スポルジロフ)(プラハ 4区)
  • Malá strana(マラー・ストラナ)とzahrada Kynských(キンスキー・ガーデン)(プラハ 5区)
  • Letná(レトナー)、Holešovice(ホレショヴィツェ)、Stromovka(ストロモフカ)(プラハ7区)
  • Karlín(カルリーン)(プラハ 8区)

 
プラハ6区ではセグウェイに乗って散策を楽しむことができます。例えばHvězda(フヴィエズダ)の中を周ったり、Břevnov(ブルジェヴノフ)の修道院近辺での走行が可能です。また、例外としてカルリーンのモダンなRohanské nábřeží(ロハンスケー・ナーブルジェジー)の走行が許されています。

もしプラハの中心部でセグウェイに乗った人に会うことがあるとすれば、それはおそらく警察官でしょう。彼らに対してこの禁止は当てはまりません。