祈りのためにしっかりと握りしめた手を連想させる大胆に曲がったアーチ、教会の複雑に入り組んだアーチ形の天井や高い塔-これらが主要なゴシック様式の特徴です。約300年使用されたこの様式のチェコ建築は、今日に至るまで賞賛され、有名な橋、教会、お城や都市防壁の数々にご覧いただけます。

石に刻まれた美

ファサードのロゼッタ、装飾をふんだんに施した表玄関や複雑なアーチ方の天井-入り組んだり扇形になった肋材、格子-これらはプラハ城の聖ヴィート教会プルゼニュの聖バルトロメェイ教会クトナー・ホラ聖バルバラ教会で見ることができます。といってもゴシック様式は壮麗な教会だけでなく、まれに残存するポリチカの街の周辺にある防御陣地や塔をもつ防塁など都市の家々や防壁などあちこちに見られます。貴重なのは13世紀の後半に造られ、チェコで最古の橋となっているピーセクにある石橋です。100年弱後に作成されたのがプラハのカレル橋で、バロック彫像のギャラリーで装飾され、2塔のゴシック様式の橋塔がそびえたっています。プラハのユダヤ人ゲットーヨーロッパに残存する最古のシナゴーグ旧新シナゴーグも忘れてはなりません。

芸術性古代修道院

チェコのゴシックの散策では、数多くある城の城壁も見逃せません。聖十字架教会のあるカルルシュテイン城では、職人テオドルのパネル絵画を見ることができます。ペルンシュテイン城シルホフの水の城、バルティツェ城、ビェズデス城の巨大なゴシックの橋、ヴィエズデシュ城では、中世のおとぎ話にいるような錯覚を覚えるでしょう。ゴシック建築は、チェスキー・クルムロフの近くの黄金の王冠の修道院、プシェッドクラーシュテージのポルタ・コエリ修道院ヴィッシー・ブロドの修道院などの古代の広大な修道院でもご覧いただけます。