クロムニェジーシュの司教座硬貨鋳造所

クロムニェジーシュの司教座硬貨鋳造所

モラヴィア最後の硬貨鋳造所

クロムニェジーシュの司教の名声と力を確かめに、時間の流れを遡ってみましょう。今日見えるクロムニェジーシュの硬貨鋳造所の建物は、1665年から続く現存するモラヴィア最後の硬貨鋳造所です。

当時の王たちにとって、この硬貨鋳造所はおおいなる目の上のたんこぶでした。というのも、ポーランドのヴロツラフで製造していた帝国の鋳造所よりも多く硬貨を製造していたからです。この司教座硬貨鋳造所は1759年にマリア・テレジアの命によりその活動にピリオドを打ち、ここにあった全ての硬貨製造の設備は、ウィーンにあるオーストリア帝国の硬貨鋳造所へと送られました。