クラム・ガラス宮殿

クラム・ガラス宮殿

プラハ街中の、芸術と歴史の魅力溢れた重厚なバロック様式の宮殿

プラハ旧市街にあるバロック様式の宮殿、クラム・ガラス宮殿を覗いてみませんか?中世にプラハ城と旧市街の中心部を結んでいた重要な通りと、その昔ヴィシェフラドまで続いていた道が交差する場所に、300年以上にわたってあり続けている宮殿です。これまでの間に、宮殿ではモーツァルトやベートーヴェン本人によるコンサートが開かれました。  
現宮殿の外観は1713年に作られたものです。当時これを所有していたオーストリア外交官のヤン・ヴァーツラフ・ガラス伯爵が、この時代に欧州で最高のバロック建築家であったヨハン・ベルンハルト・フィッシャー・フォン・エルラッハに宮殿の改築を行わせました。また、噴水・階段・宮殿のファサードの彫刻装飾は、マティアーシュ・ベルナルド・ブラウンが手がけています。 ブラウンの作品はプラハ以外の場所でも鑑賞できます。東ボヘミアにあるバロック様式のククス病院などです。

宮殿を所有したガラス家も、その後のクラム・ガラス家も、芸術愛好家でありパトロンでもありました。そのため彼らの宮殿は、例えばウォルフガング・アマデウス・モーツアルトルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンなども出演するコンサートが頻繁に行われ、演劇の上演や絵画の展覧会も催される、プラハの文化センターとして知られていました。例え現在ではその規模が小さくなっているといっても、文化的施設という意味で、宮殿は今も同じように機能しています。第2次世界大戦後、首都プラハの古文書部門が所在していた旧市街市庁舎が火事にあったため、この宮殿へと移されました。しかし宮殿の対外的な部屋は今も訪れることができます。というのも、そこでコンサート、展覧会、会議他の行事が催されているためです。