ブルノのデパート、ブロウク&バプカ

ブルノのデパート、ブロウク&バプカ

どうやって実業家、機能主義建築の愛好家たちが街の顔を変えていったか。

1934年に建てられたブルノのデパートは、その昔商業アカデミーで同級だったヤロスラフ・ブロウクとヨゼフ・バプカが建てさせた機能主義建築の宝のひとつです。また、記録的に迅速な建築期間でも、その名を建築史に刻む建物で、前建築物の取り壊しから新しい建物の完成まで、わずか4.5ヶ月しかかかりませんでした。
ブロウク&バプカの会社自体は1908年より操業しており、エスカレーターやパイプを使った空気圧ポストなどが完備されたモダンな建物や通信販売のサービスで有名でした。残念なことに1948年の共産党クーデターによって、この成長していた会社は終わってしまいました。現在ここには、外国でも知られるチェコの靴メーカー、バチャの支店が入っているため、建物内部を見ることもできます。横一直線に走る帯状の窓が内部全体を明るくし、少し通りから引っ込んでいる最上階に事務所があります。またショーウィンドウ部分も面白い設計になっています。